2015年2月26日木曜日

オリヴィエ・ラツィ 東京滞在 観察日記 その2

ERIC写真展「GOOD LUCK HONG KONG」が無事大盛況に終わりバタバタと次の展示の準備に追われております。
(落ち着いたら星野さんとERICさんのトークショーレポート書きます!)


オリヴィエさんが東京へ来てあっという間に4週間が経とうとしています。
早いです。早すぎます。
観察日記もまともに書く暇なくいよいよ明後日28日(土)から展示スタートです。
少し雑ですが、オリヴィエ・ラツィ、アーティストインレジデンスの後半をダイジェスト版でお届けいたします。


ある程度撮影を終えた彼は、後半は部屋にこもり作品に使えそうな画像を選びながらデジタル処理を始めました。

朝からパソコンとにらめっこ↑
撮った建築物をパソコン上で切り取り解体、それらをさらに貼り付け再構築していきます。
いくつものパターンを試して作り上げて行きます。
 限られた時間の中でアツコバルーの会場半分を満たす作品を作らなければならないので、ひーひー言っていました。

途中、MEDIA AMBITION TOKYO企画のトークイベントにも出演したためトークの準備もバタバタとしていました。
 今回アツコバルーでは彼の写真展を開催しますが、彼は写真家ではなくヴィジュアルアーティストなので、写真の他にVJやプロジェクションマッピング、音楽や光を使ったインスタレーションを多くやっています。MATのトークで彼の所属するANTIVJの活動や彼のアーティストとして目指している部分などがとてもよく分かりました。
初めは、グラフィックデザイナーやクラブのVJをやっていたが、少しずつ「自分を表現するのに適切な場所はスクリーンだけではない。」ということに気がつき、もっとボリュームのあるものを追求していたら、自然な流れで今に辿り着いたとのこと。
彼は、アインシュタインにとても影響を受けており、パースペクティブ、視覚、時空間の知覚を常に意識している。
アートの未来はデジタルのおかげでさらに広い可能性を秘めている。テクノロジーはツールであり、物理的なものから解放されて行く方向を目指し、これからは光を使ってアートで新しい価値を与えて行きたいと思っているそうです。(ざっくりとしたまとめですみません...)
日本の若いクリエータ達へのアドバイスを求められて彼はこう答えていました。
「仕事とアート表現を両立するのはとても難しい事で、仕事ばかり受けてしまうと自分の表現をする時間が全く無くなってしまう。自分もその経験があるからこそ切実に言える事は、たまに商業的な仕事を受けるのはいいが、その渦に飲み込まれないように、自分の表現時間をしっかりキープすることが大事。あとは、自分と他を比べない。毎回自分自身と比べ高めて行くこと。本当に一番大事なのは、自分の好きな事を追求し続けること。」

オリヴィエさんかっこいい〜!
トークのインタビュアー若林恵さんも「なんも言えねぇ...。」状態でした(笑)


IMA CONCEPT STOREにトーク当日限定で展示したインスタレーション作品「DELTA」の前でにんまり。

さてMATのトークが終わるとすぐにTOKYO ANARCHITECTURE『東京乱建築』用の作品作り再開です。
アンスティチュ・フランセのシルヴァンさんに途中報告と展示構成打合せ
デジタル専門でももちろんアナログな方法も使います。。。
アナログ方法でコラージュしたコピーを使って額装をいろいろお試し中。

新宿御苑の隣にあるデジタルプリントラボLight Roomさんで最終画像データ仕上げ 
いざ印刷へ!
出来上がった作品を真剣にチェック
わぁ〜〜〜い!!ひとまず作品は完成です!!

☆とりあえず乾杯☆
(オリヴィエさん初ゴールデン街3軒はしごクリア)

さて、あとは額装と設営!
あと2日です。
お楽しみに。


(なぎさ)


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