オリヴィエ・ラツィ 東京滞在 観察日記 その2

ERIC写真展「GOOD LUCK HONG KONG」が無事大盛況に終わりバタバタと次の展示の準備に追われております。

(落ち着いたら星野さんとERICさんのトークショーレポート書きます！)

オリヴィエさんが東京へ来てあっという間に4週間が経とうとしています。

早いです。早すぎます。

観察日記もまともに書く暇なくいよいよ明後日28日（土）から展示スタートです。

少し雑ですが、オリヴィエ・ラツィ、アーティストインレジデンスの後半をダイジェスト版でお届けいたします。

ある程度撮影を終えた彼は、後半は部屋にこもり作品に使えそうな画像を選びながらデジタル処理を始めました。

朝からパソコンとにらめっこ↑

撮った建築物をパソコン上で切り取り解体、それらをさらに貼り付け再構築していきます。

いくつものパターンを試して作り上げて行きます。

 限られた時間の中でアツコバルーの会場半分を満たす作品を作らなければならないので、ひーひー言っていました。

途中、MEDIA AMBITION TOKYO企画のトークイベントにも出演したためトークの準備もバタバタとしていました。

 今回アツコバルーでは彼の写真展を開催しますが、彼は写真家ではなくヴィジュアルアーティストなので、写真の他にVJやプロジェクションマッピング、音楽や光を使ったインスタレーションを多くやっています。MATのトークで彼の所属するANTIVJの活動や彼のアーティストとして目指している部分などがとてもよく分かりました。
初めは、グラフィックデザイナーやクラブのVJをやっていたが、少しずつ「自分を表現するのに適切な場所はスクリーンだけではない。」ということに気がつき、もっとボリュームのあるものを追求していたら、自然な流れで今に辿り着いたとのこと。
彼は、アインシュタインにとても影響を受けており、パースペクティブ、視覚、時空間の知覚を常に意識している。
アートの未来はデジタルのおかげでさらに広い可能性を秘めている。テクノロジーはツールであり、物理的なものから解放されて行く方向を目指し、これからは光を使ってアートで新しい価値を与えて行きたいと思っているそうです。（ざっくりとしたまとめですみません...）

日本の若いクリエータ達へのアドバイスを求められて彼はこう答えていました。
「仕事とアート表現を両立するのはとても難しい事で、仕事ばかり受けてしまうと自分の表現をする時間が全く無くなってしまう。自分もその経験があるからこそ切実に言える事は、たまに商業的な仕事を受けるのはいいが、その渦に飲み込まれないように、自分の表現時間をしっかりキープすることが大事。あとは、自分と他を比べない。毎回自分自身と比べ高めて行くこと。本当に一番大事なのは、自分の好きな事を追求し続けること。」

オリヴィエさんかっこいい〜！
トークのインタビュアー若林恵さんも「なんも言えねぇ...。」状態でした(笑)

IMA CONCEPT STOREにトーク当日限定で展示したインスタレーション作品「DELTA」の前でにんまり。

さてMATのトークが終わるとすぐにTOKYO ANARCHITECTURE『東京乱建築』用の作品作り再開です。

アンスティチュ・フランセのシルヴァンさんに途中報告と展示構成打合せ

デジタル専門でももちろんアナログな方法も使います。。。

アナログ方法でコラージュしたコピーを使って額装をいろいろお試し中。

新宿御苑の隣にあるデジタルプリントラボLight Roomさんで最終画像データ仕上げ 

いざ印刷へ！

出来上がった作品を真剣にチェック

わぁ〜〜〜い！！ひとまず作品は完成です！！

☆とりあえず乾杯☆
(オリヴィエさん初ゴールデン街３軒はしごクリア)

さて、あとは額装と設営！

あと２日です。

お楽しみに。

(なぎさ)

石川竜一パリへ行く！

↑石川竜一

昨年の11月にアツコバルーで展覧会をした石川竜一さんが今月末からパリで2ヶ月アーティストインレジデンスをします。
東京のオリヴィエ・ラツィさんに続いてパリでも初めてのアーティストインレジデンスです。
2014年3月にオープンしたアツコバルーパリ支店は倉庫を改造しアーティストが滞在できるようになりました。

↑昨年３月のパリ支店グランドオープンの様子(TAGAMI展)

現在、現地スタッフとやり取りをしながら着々と準備が進められております。

パリの人達に石川さんを知ってもらうため、3月7日から石川竜一 紹介展「zkop」も開催される予定です。

日本からプリント作品と写真集を担いでいくそうです。

無駄なものは持ってこないように！とアツコさんに言われていました。(笑)

先々週東京に来ていた石川さんは吉祥寺のArt Center Ongoingで吉濱翔さんと一緒にやっていた「野生派宣言」展の撤収作業のあと、アツコバルーへERICさんの展示を見に駆けつけてくれました。

ERICさんの写真を真剣に見る石川さん

パリ行き用に新しいカメラを買ってしまった石川さん

石川さんと言えばお酒。。。

せっかくなので呑みに行きましょう！！

ということで私の行きつけの焼き鳥屋さん「おかじま」へ。

ラブホテルの真向かいにある小さなお店ですが、最高にジャパ〜ンな雰囲気なのです。

カウンター席とレトロなテーブル席があるだけでメニューもシンプルで、お父さんが黙々と焼き、お母さんが接客をしてくれます。

二人ともキュートでたまりません。

石川さんと行くのは２回目。前回は赤々舎の方々と行きました。

左から石川さん、アツコさん、タナさん、小寺さん

今回は、スタッフのキヨミさんと石川さんの友人が数名、常連さんも一緒に呑んで盛り上がりました。

まさに「石川さん行ってらっしゃい会」でした。

そして夜は長く、気がついたら新宿のゴールデン街にいました。

最終的にはいつの間にやら全員がバラバラになってしまったという自由さ。

私が覚えているのは、石川さんが「パリに行ったらボク、絵を描きます。」と言っていた事です。

そして石川さんから最高の褒め言葉「クソだな」をいただきました。

沖縄をずっと撮ってきた石川竜一がパリで何を撮るのか！楽しみでなりません！

とても面白いことになりそうです。

写真展となるか、絵画展となるか.....。

お楽しみに！

（なぎさ）

お初にお目にかかりますエミリーです。

 

………

…どうも……

……アツコバルーでスタッフをしております…エミリーと申します…

現在女子美術大学の洋画専攻に在籍しております…

今…私は…

あっ！床にイヤリング、落っことしちゃったわっ！

というわけではなく…

アツコバルーの空気を、エリックさんの展示を…

下方から感じようと試みています…

時には数段に分け壁にかけられている作品の数々を…

立ったまま見て行くだけでなく…

少しかがんで、作品と目線を合わせてみると…同じ作品でも距離感の違いからか…

捉え方が大きく変化することもあるのだなぁと…。

ただいま開催中の、エリックさんの展示を通して気づいたことです…。

アツコバルーは…

靴を脱いであがり、かつドリンクを片手に作品を鑑賞して頂けるギャラリーなので…

このように、自分なりの作品との向き合い方を、五感を用いながら、模索し…

また、新たな閃きに沢山出会うことのできる…

インスピレーションの渦のような空間だと…私は思っています…

ので…

2月14日(土)の17時〜19時

ERIC×星野博美 トークショー

¥500 (1drink+チョコ付き)

が開催されます！

是非…！

私もカウンターしております…♨︎

さて、ロングあんどワインディングな投稿になってしまったので…

肝心の自己紹介は、またっ…

勝手に一人で謎めいている、エミリーでした(^♨︎^)

オリヴィエ・ラツィ 東京滞在 観察日記 その１

↑Olivier Ratsi

2月28日(土)から始まるアンスティチュ・フランセ東京と共催の"TOKYO ANARCHITECTURE "『東京乱建築』展のアーティストオリヴィエ・ラツィさんが来日してから早くも12日が経ちました！
到着翌日から彼は、毎日重たい荷物を背負ってママチャリで東京中を走り回っています。
「毎朝4時半に起きて5時半には出かけているんだ。朝日が奇麗だからね。」と彼。

↑オリヴィエの必需品「手袋とニット帽は欠かせない」

 彼は、新宿と渋谷をメインに、空に飛び出している建築を探しています。
「渋谷はビルとビルが密集しすぎていて難しい。新宿の方が空に飛び出しているビルが多い。」そうです。
先日、渋谷で待ち合わせをして彼の撮影に立ち合いました。
センター街をスイスイと進みながらキョロキョロと上の方を見上げています。
まさにパリジャンのスピード(？)です。

↑Olivier Ratsi in Shibuya

センター街ですでに昼間に撮った場所から同じアングルで夜バージョンを撮影します。

同じ場所を見つけるのに一苦労です。
「看板が多すぎてキラキラしすぎて同じ場所を見つけるのが大変！」と嘆いていました。

これから、撮影した多くの写真の中から展示用の写真を選び、デジタルメスを入れていきます。
東京の建築がどのように再構築されていくかとても楽しみです！

そんな彼のトークショーが2月15日(日)19:00からIMA CONCEPT STOREで開催されます。
MEDIA AMBITION TOKYO のトークセッション枠です。
是非！

「ヴィジュアルアートはジャンルではない」オリヴィエ・ラツィとANTIVJの仕事　

オリヴィエ・ラツィ×若林恵

【一般】1,500円【雑誌『IMA』定期購読会員】1,200円

お申し込みはこちらから。

（なぎさ）

キヨミです♪

☆AFRICA IS MY DNA☆
アフリカをこよなく愛して、たまに踊ったりもしています。
アフリカの布を使ってキヨミエプロンや自分でペイントしたキヨミバックなどを作っています。

キヨミエプロン

キヨミバッグ

ギャラリーがオープンしてあっという間に１年半が過ぎましたーー。

ほんとジャンルを問わずこんな見応えある濃い展示をやってるところが他にあるのでしょうか～？

毎回わたしはアツコバルーで度肝をぬかれています。
アツコバルーに来て確実に感度も上がっているようで…。
正直ちょっとしんどい時も (笑)
このまま上がり続けるとどうなるのか？ と思ったりしながら。

ERIC写真展『GOOD LUCK HONG KONG』。
一度見たら忘れられないぐらい焼きつきました。
まぶしいぐらい鮮やかで、写真から出てきそうな迫力、中国の人の生きる力みたいなものが写真から生々しく感じられて、みな個性的で強くてかっこいいなと思いました。
日本人は？自分は？どうだろうかと思うこといっぱいです。

今まで行ってみたいと思わなかった中国に親近感が湧いてきました。
嬉しい！ERICさん、ありがとうございました。

お気に入りは写真集の表紙を飾っているこの一枚

キヨミ

アツコバルースタッフブログ＆アーティストインレジデンス開始！

Drawing by Emily Yoshimoto

今日からアツコバルーのスタッフでブログを書くことにしました。

それぞれの個性豊かな(笑)メンバーが気まぐれで思い思いに書いていく予定です。

開催中の展示の感想やトークショーのレポート、次回展示の準備の様子、それぞれの気になる展示や日々のあれこれを綴って行きます。

オーナー: アツコ・バルーのブログはこちら。

ここでは、以下のメンバーが書きます。

店長 : なぎさ

スタッフ：シュテファン、キヨミ、カエデ、エミリー

読み苦しい部分もあると思いますが、どうぞ、温かく見守ってください。

よろしくお願い致します。

そして、今日からアツコバルー初のアーティストインレジデンスです。

フランスからオリヴィエ・ラツィさんが来日しました。

２月28日(土)〜3月29日(日)までアツコバルーでオリヴィエ・ラツィ写真展「TOKYO ANARCHITECTURE 東京乱建築」を開催します。

これから1ヶ月、彼は東京の街を歩き回って写真を撮り、パソコンとにらめっこしながら東京の風景を再構築していきます。どんな作品ができるか私たちもワクワクです。

展示までの道のりをこのブログでレポートしていきたいと思っています。

お楽しみに！

共催のアンスティチュフランセのサムソン・シルヴァンさんとオリヴィエ・ラツィさん

なぎさ